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政府の子育て支援…足りてる?~結婚や子育てに関する意識その14~

出産し、子育てしていくには、人的資源や経済力が影響してきますが、それらを補うのが政府の子育て支援です。

前回の記事『子育ての負担を助けてくれるのは誰?どこ?』でご紹介した子育ての負担を助けてくれる人・場所の調査結果では、政府の子育て支援は上位に挙がっていませんでした。

実際にはどのように感じているのでしょうか。

 

図1:政府の子育て支援の取組への評価

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-6.html)

 

未婚、既婚・子どもなし、既婚・子どもありの区分に分けて調査していますが、一番注目すべきは既婚・子どもありのデータでしょう。

既婚・子どもありの7割前後の男性・女性が「質・量ともに十分ではない」と回答しています。

「質は十分ではないが、量が十分」「質は十分だが、量は十分ではない」も合わせると、8割前後なり、ほとんどが政府の子育て支援が十分ではないと感じています。

その理由と政府の対策については次回、具体的に見ていきますが、その理由をしっかりヒアリングできること、ピンポイントで対策できることが重要です。

しかし、子育て支援制度はいまに始まったことではなく、継続して検討されてきていることです。

それでも8割前後が十分ではないと感じている現状を政府も重く受け止めてほしいものです。

 

そして、十分ではないという意見が目につきますが、既婚・子どもありの調査結果で「わからない」と回答している人が10~20%いるということも気になります。

 

図2:政府の子育て支援の取組への評価についての回答理由

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-6.html)

 

こちらは上記質問について「わからない」以外を回答した人への追加質問ですが、「政府や自治体のやっていることの効果がよくわからないから」という回答が45.5%あります。

政府や自治体の制度はいろいろありますが、どのような制度があるのか、そしてそれを利用することで得られるベネフィットについての情報が探さないとわからないと感じることが多々あります。

この調査結果は、「わからない」以外を回答した人への追加質問ですが、図1の調査で「わからない」と回答した人の理由も本当は大切なのではないでしょうか。

 

例えば、「政府の子育て支援」でインターネット検索をすると、内閣府の施策「子ども・子育て本部」のページが出てきます。

そこには、『さんきゅうパパプロジェクト』や『家族の日・家族の週間』といった情報がありましたが、聞きなれない言葉であり、内容もわかりづらいと感じました。

実際にリンク先を閲覧しても、上記の調査結果がアップするような施策かというと疑問が残る気がします。

また、省庁によっての施策があったり、国か自治体かなどもあったりして、情報がまとまっていないこともあるでしょう。

ワンストップで情報が得られて、対象サービスに申し込みも完了するというのは難しいかもしれませんが、質・量の充実とともに情報の得やすさ・わかりやすさと申し込みの簡便化についても推進されることを願います。

次回は、もう少しこのテーマを掘り下げて、十分ではないと感じている政府の子育て支援について具体的に考えていきましょう。