育児休業を取りたいと思うかどうかの男女差~結婚や子育てに関する意識その12~

前回のデータでは、自由時間が増えたら家事・育児の時間も増えると思うけれども、現実的には周囲が忙しすぎて育児休業を言い出せる雰囲気ではないと感じている男性が多いことが分かりました。

育児休業取得にスポットを当てるとどうでしょうか?

下図は、妊娠中または子供を持つ意向のある男女に、今後、育児休業を取得したいか否かの回答のデータです。

図1:育児休業取得の意向

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-6.html)

少子化社会対策白書内での見解は、

女性では、未既婚・子供の有無にかかわらず「ぜひ取得したい」の割合が過半数になっており、男性でも未既婚・子供の有無にかかわらず「ぜひ取得したい」と「どちらかと言えば取得したい」の合計が6割を超えている。このように、女性のみならず、男性の家事・育児参画への意欲も決して低いわけではないことがうかがわれる。

とありますが、前回のデータからしても、育児休業取得の前提条件により、回答は変わってくるのではないでしょうか。

前提条件が、”現状の環境のままの状況で”の場合と、”育児休業取得が自身のキャリアにも周囲の負担にも一切関係ないとして”の場合とでは、どうでしょう。

そうしたときに、「どちらかと言えば取得したい」の割合が「ぜひ取得したい」へと移るのであれば、育児休業取得への環境整備が課題となりますが、あまり変わらないのであれば、女性にとっては家事・育児とキャリアの両立、男性にとっては育児を自分事と考える意識の変革も必要ではないでしょうか。

また、取得したい育児休業の期間が”1年間前後”なのと、”数日間”なのとでも変わってくるのではないでしょうか。

厚生労働省の調査によると、育児休業を取得している女性のほとんどが子どもが1歳になるまで取得しているのに対して、男性は半数以上が出産後8週以内に平均17.4日の取得となっています。そもそも、育児休業を取得している男性の母数が少ないうえで、この現状です。

また、育児休業の取得有無の調査に対して、「配偶者・パートナーに休暇・休業を取得してもらいたいと思っておらず、配偶者・パートナーも取得しなかった」と回答する女性が半数以上となっており、育児休業制度を利用しなかった理由として、男性は「収入を減らしたくなかったから」「職場が育児休業制度を取得しづらい雰囲気だったから」と続きます。

上記回答が目立ちますが、「家族や保育所、保育サービスなど自分以外に育児の担い手がいたから」という回答も10%近くあり、役割分担といえば聞こえはいいですが、男性の育児参加という面ではまだまだ自分事と捉えられていない部分でもあるのではないでしょうか。
出典:仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業 労働者調査全体版(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000200711_00001.html)

では、実際には子育ての負担を助けてくれる人・場所は、どのような人、場所と考えているのか。

それについて次回は考えていきたいと思います。

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