少子化対策の成功事例も今回で4回目となりました。
1回目の兵庫県明石市、2回目の福井県【ふく育】、3回の茨城県つくば市につづき4回目岡山県奈義町をご紹介します。
奈義町は、鳥取県との県境に位置する那岐山のふもとにある人口約5,700人の小さな町です。2019年の合計特殊出生率は2.95と全国平均の2倍以上で、「奇跡の町」とも呼ばれています。
規模的には小さいですが、合計特殊出生率を上げる一つの例として紹介します。
合計特殊出生率2.95を記録(2019年)「奇跡の町」と呼ばれた、岡山県奈義町。2002年に「町存続の危機」を訴えてから徹底した子育て支援策を実施してきたそうです。
奈義町の少子化対策が成功した要因には、いくつかの重要なポイントがあります。
- 地域全体での取り組み: 奈義町では、地域全体での協力と連携が強化されました。住民、企業、行政が一体となって、子育て支援や地域活性化のためのプログラムを実施。
- 子育て支援の充実: 子育て支援施設の整備や、育児サポートグループの設立など、子育て世代をサポートするための施策が充実。
- 教育環境の向上: 地域の学校や保育園の教育環境が向上し、子どもたちが安心して学べる環境が整っています。
- 地域の魅力向上: 奈義町は自然環境や文化遺産を活かし、地域の魅力を高める取り組みを行っています。これにより、子育て世代が住み続けることを選ぶ動機づけとなっています。
これらの取り組みが相まって、奈義町は少子化対策に成功していると言えるでしょう。
以下は JBpress の町長へのインタービュー記事から引用です。
2021年9月から2022年10月の数字で、Uターン者が91人、Iターン者が97人です。
Iターンをする方々はメインが子育て世帯で、近隣の市町村や県内から移住していることがほとんどです。
やはり「奈義町では子育てがしやすいらしい」という噂を聞きつけて、いらしているのではないでしょうか。
今年中には増加する子どもの数に対応するために、老朽化した2つの幼稚園と1つの保育園を統合し、幼保連携型認定こども園の「なぎっ子こども園」を開園します。給食も無料にする予定で、さらに子育て支援を充実させていきます。
少子化対策の成功理由として、奈義町では共同育児が取り入れられていることが挙げられます。
また、奈義町は陸上自衛隊日本原駐屯地を有しており、財政力指数も同程度の人口規模の自治体に比べて高いことも合計特殊出生率を上げる一つの要因にもなっています。
今回の例は、人口約5,700人の小さな町の例ですが、やはり「子育てがしやすい環境」とプラスで財政の豊かさが加味してるように思えます。
日本もこれから色々な時代の変化を体験して行くと思いますが、地方や郊外であっても、時代の発展性を持っているエリアもあります。
国として、そのような発展性を育て、また都市とそのようなエリアを上手く結び、国としての総合力を上げる手立てはあると思いました。
地方自治体でも色々少子化対策に対する施策で少子化対策、子育て支援や相談コーナーを手厚くしている自治体もあるようです。
各地の成功事例をピックアップして行きます。
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