出会いが少ない。では、出会うためにしていることって?~結婚や子育てに関する意識その3~

前回の『どのような“出会い”があれば結婚につながるのか?~結婚や子育てに関する意識その2~』では、“出会い”について、データから考察してみました。

お付き合いや結婚の前に、そもそもの出会いがないと感じている方々が多いことがわかりました。さらに、結婚を意識する年代にとって、一日の大半は仕事をして過ごしている現状で、その職場環境から見ても「出会いがない」と感じる状況なことにも納得するものでした。

では、出会いがないと感じてる中で、どのように“出会い”へのアプローチをしているのでしょうか?

下図は、具体的な相手を探すため、何か行動を起こしたかを聞いたデータで、複数回答可能としたものです。

図1:具体的な相手を探すための行動

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-6.html)

なんと、男女合わせると約6割が「特に何も行動を起こしていない」というデータとなりました。

「特に何も行動を起こしていない」の中でも、男女ともに30代は数値が低くなっており、「仕事環境が20代よりも落ち着いて時間的に余裕が出てきた」、「仕事環境が20代よりも落ち着いて経済力が出てきた」、「子育てに向けて出産年齢を意識した」、「周りが結婚したり出産したりして自分も…と思い始めた」など、男女とも30代は出会いに向けて少し行動的になる要素が多いのではないでしょうか。

では、少数ながら、行動を起こしている方々はどのような行動をしているのでしょうか?

男女ともに「友人・知人に紹介を依頼した」が割合的に多くなっています。

しかし、男性は多くなっているといっても、その他の項目とさほど変わりなく、その他の項目はすべて10%にも満たないことから、友人・知人と話していてたまたまその話題が出たときに軽く声をかけたなどが多いかもしれません。

女性は男性よりも「友人・知人に紹介を依頼した」の割合が高く、さらに次点として「自分磨きのため、外見を磨く努力をしている」があり、紹介を依頼するとともに出会ったときへ備えていると感じられます。

また、“出会い”のきっかけとなる民間企業・自治体・インターネット上のサービスやイベントについては、男女ともに10%前後の割合となっていますが、30代女性の「民間企業・自治体が主催するイベントに参加している」の割合は約18%と突出して高くなっています。

上記より、出会いに向けて行動に関しては、女性の方が少し意識的に動いている様子がうかがえます。

男性も友人・知人に紹介を依頼するだけでなく、「民間企業・自治体が主催するイベント」をもっと積極的に探したり、参加してみたりするとお互いの出会いにつながるかもしれません。

今回は“出会い”へのアプローチについて見ていきましたが、次回はさらに踏み込んで、“理想の出会い方”について考えていきましょう。

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