結婚相手との理想の出会いと実際の出会い~結婚や子育てに関する意識その4~

前回は、出会うためにしている具体的な相手を探すための行動についてデータを見てみましたが、「特に何も行動を起こしていない」という回答が一番多いという考えさせられる統計となっていました。

今回は、少し視点を変えて、理想の出会い方について見ていきたいと思います。

結婚を希望しているけれど結婚していない20~40歳代の男女が考える「結婚相手との理想の出会いの場」は、どのようなものでしょうか。

図2:結婚相手との理想の出会い方

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-6.html)

40代になると男女ともに「出会い方には特にこだわらない」が一番高くなっていますが、20代・30代は男女ともに「職場や仕事で」が同等もしくはそれ以上になっています。

一日の大半を過ごす職場や仕事内容を理解している・できる環境の相手というのは、安心につながるというのがあるのではないでしょうか。

実際の出会いはどうでしょう。

少し前のレポートになりますが、明治安田総合研究所の『2013年 第7回 結婚・出産に関する調査』によると、20代・30代で結婚した人が配偶者と知り合ったキッカケは、20代・30代の男女ともに「同じ職場」が約3割で一位でした。

次に、「友人の紹介」・「学生時代(クラス・サークル等)」と続きますが、「同じ職場」と「友人の紹介」が20代も30代もデータがそれほど変わらなかったことに比べ、「学生時代」の出会いは20代に比べて30代は1/3まで落ち込みます。

そして、30代が20代を大きく上回る出会いが、「インターネット」・「婚活パーティー」・「お見合い」・「会員制の結婚相手紹介所」となっています。

同じ職場や仕事関連での出会いは、繁忙期などの状況が分かっていたり、経済状況も推測できたりするでしょうし、結婚へとつながりやすいと考えられます。

しかし、『どのような“出会い”があれば結婚につながるのか?~結婚や子育てに関する意識その2~』で見たデータのように、実際は「適当な相手にめぐり会わない」理由として、「そもそも身近に、自分と同世代の未婚者が少ない(いない)ため、出会いの機会がほとんどない」という回答が42.6%を占めていました。

職場や仕事関連で出会いがあれば、結婚へつながりやすいかもしれませんが、職場・仕事関連での出会いの機会自体があまりない現状でもあるでしょう。

交際・結婚の前には、必ず“出会うこと”が必要となるので、理想の出会いにこだわらず、そして、こだわらないだけではなく、様々な出会いの機会へのアンテナを広げてみてはいかがでしょうか。

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