未婚率から見る婚姻の状況~婚姻・出産の状況その2~

前回のブログでは、第二次ベビーブーム頃を境に婚姻件数や婚姻率が下降傾向となっているデータを見ました。

その要因が気になるところですが、今回は別の視点の「未婚率」から結婚の状況を見ていこうと思います。

図1:年齢(5歳階級)別未婚率の推移

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-3.html)

上図は、男女別・年齢別の未婚率の推移ですが、男性はどの年代も似たような曲線となっており、女性は20代と30代で若干曲線のカーブが異なっています。

また、男性は前回のブログ「最盛期から約4割となってしまった婚姻率~婚姻・出産の状況その1~」の婚姻件数及び婚姻率と上昇・下降傾向のタイミングが似ていますが、女性は少し後ろにずれていて、特に30代は「近年1.5を割る出生率はどのように推移してきたのか?」でも書いたバブル崩壊後の女性の大学進学率の上昇傾向のタイミングと似ているように感じます。

さらに、下図は50歳時の未婚割合の推移と将来推計を表した図です。

45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均ですが、これまでの未婚化、晩婚化の流れが変わらなければ、今後も50歳時の未婚割合の上昇が続くことを予測しています。

図2:50歳時の未婚割合の推移と将来推計

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-3.html)

こちらも、男女でカーブの描き方が異なっており、男性はずっと上昇傾向でしたが、女性は1995頃を境に上昇傾向となっています。

上記と同様に、バブル崩壊後の女性の大学進学率の上昇傾向のタイミングと似ているように感じます。

実は、筆者である私もちょうどその頃、就職氷河期と呼ばれた時期に就職活動を行いました。

就職が比較的決まりやすいと言われた理系学部だったにも関わらず、就職活動に苦労し、結婚・出産よりキャリアへの意識が大きかったことを覚えています。

一概には言えませんが、私だけではなく、周りの女性を見ていても、進学や就職へのそのような意識が高まっていたように思えます。

次回は、どのタイミングで結婚するか?平均初婚年齢と晩婚化について考えていきます。

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