平均初婚年齢の推移と傾向について~婚姻・出産の状況その3~

前回のブログでは、婚姻率の下降傾向・未婚率の上昇傾向について考察しました。

今回は、平均初婚年齢と晩婚化について考えていきます。

下図は、棒グラフが平均初婚年齢、折れ線グラフが出生時の母の年齢で、第一子が赤、第二子が黄色、第三子が青です。

平均初婚年齢も、平均出産時年齢もどちらも年々上昇傾向です。

図1:平均初婚年齢と出生順位別母の平均年齢の年次推移

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-3.html)

例えば、1980年と2015年の平均初婚年齢を比較すると、夫は1980年は27.8歳で2015年は31.1歳となり、3.3歳上昇しています。

妻は、1980年は25.2歳で2015年は29.4歳となり、4.2歳上昇しています。

晩婚化の傾向は、日本だけの現象なのでしょうか?

下図は、主要国の性別平均初婚年齢の表です。

表1:主要国の性別平均初婚年齢:1980~2015年

出典:人口統計資料集2020年版(国立社会保障・人口問題研究所)(http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/P_Detail2020.asp?fname=T06-20.htm)

以前、「日本の出生率と諸外国の出生率を見比べてみると…?~その1~」などで諸外国との出生率を比較し、スウェーデンをデータとして挙げました。

今回も、スウェーデンと比較してみると、スウェーデンの1980年と2015年の平均初婚年齢は、夫が1980年は29.0歳で2015年は36.0歳となり7.0歳上昇、妻が1980年は26.4歳で2015年は33.5歳となり7.1歳上昇となっています。

その他の諸外国、アメリカ・フランス・ドイツなどでも同様に平均初婚年齢は、夫妻ともに上昇傾向です。

主要国からも見ると、日本だけではなく、世界的に晩婚化の傾向があるのではないかと考えられます。

ただ、図1で見られるとおり、ここ数年の平均初婚年齢は横ばいになっており、平均初婚年齢は今の年齢で落ち着いてくるのではないでしょうか。

日本の2017年の平均初婚年齢を見ると、夫が31.1歳、妻が29.4歳です。

これくらいの年齢で結婚する男女が一番多いのでしょうか?

次回は、年齢別初婚率のデータから、平均初婚年齢と初婚年齢のピークについて見ていきましょう。

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