変化する「独身でいる理由」~結婚をめぐる意識等その1~

晩婚化、少子化など、夫婦・家族のあり方は変化が感じられますが、結婚をめぐる意識は変わってきているのでしょうか。

下図は、18~34歳の未婚者のうち、「いずれ結婚するつもり」と答えた人の割合です。

図1:未婚者(18~34歳)のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた者の割合

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-4.html)

男女ともに数パーセントの低下はあるものの、大きな変化はなく、高い水準を保っています。

今は未婚でも将来的に結婚しようと考えている人は多いのですね。

では、現状、独身でいる理由はどんなものがあるのでしょうか?

下図は、25~34歳の未婚者への「独身でいる理由」のアンケートデータです。

図2:独身でいる理由

出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-4.html)

男女ともに「適当な相手にめぐり会わない」という理由が最も多いのは、相手あっての結婚であり、納得の理由です。

全体的に大きな割合の変化はありませんが、近年、増加傾向にあるのは、「結婚資金が足りない」と「異性とうまくつきあえない」です。

結婚資金は挙式や新生活の準備のための費用ですが、挙式や披露宴・新婚旅行などは今までとは大きくは変わらないでしょうが、新生活となると、以前に比べて家族への手当てが少なくなったり、住居への手当てなども廃止されたりなど、生活への負担が大きくなってきていることが挙げられるのではないでしょうか。

また、「異性とうまくつきあえない」という項目に変化が出ていることは驚く事実ですが、情報技術が発達し、会話もSNSなどを利用した簡単なテキストベースだったり、スタンプひとつで思いを伝えたり、コミュニケーションの変化によって深い関係の構築に変化も出てきていると考えられるのではないでしょうか。

また、「草食系」という言葉が出てきたように、恋愛に消極的な人も増えてきています。

ただ、最初の図で示した通り、結婚への意識は依然高いままなので、豊富なイベントや対象者別に分けられた窓口・サービスなど、多様化してきている恋活・婚活サービスを利用して、結婚へ向けた生活を充実させてほしいですね。

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