【SDGsと少子化対策⑤】4.質の高い教育をみんなに

今回は、「質の高い教育をみんなに~すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」についてです。

アジアやアフリカの後進国では、今でも食べ物にありつけなかったり、雨風を防ぐ家もない状態の「絶対的貧困」の子供たち、文字の読めない、教育を受けられない子供たちがいます。そして、先進国では「相対的貧困」という世帯に入ってくる「所得」が一般的な世帯の半分未満で他の家庭と同じような生活が送れない子供が多くいます。日本は豊かな国に見えますが、この「相対的貧困」の子供の割合は7人に1人というほど多いのです。「相対的貧困」の世帯では、服を買ったり、ゲームを買ったりするので、はたから見たら貧困とは分かりにくいのですが、「食事」や「教育」といった子供の成長に大切な分野で深刻な影響が出ているのです。

例えば、学力面では、塾に通えないので、学校の授業が分からないといった状況になっているようです。教育にはお金がかかるので、この辺の格差は否めないのが現状です。そして、貧困のせいで希望する将来をあきらめなければならない人たちもいるのです。また、食事面では、経済環境が厳しかったり、夕飯時に親が不在の世帯もあります。

日本では、食事面の支援で「子ども食堂」(無料または安価で食事を提供)が全国6,000か所以上あり、貧困世帯への支援と食品ロスを減らす両方の役割を果たしています。

SDGsが実現されれば、相対的貧困で十分な教育が受けられない子供たちにも平等な教育が行き届きます。また、子育てにかかる費用が抑えられ、経済的余裕ができ、心も豊かになり、少子化対策にもつながっていくのではないでしょうか。

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