令和4年版 少子化社会対策白書より

新型コロナウイルス感染症は、2020年の感染拡大を経て、2021年についても、ワクチン接種や新薬の提供が進展しつつある一方で、変異ウイルスによる感染拡大という新たな問題の発生もあり、いまだ収束には至っていない状況です。そして、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、婚姻件数及び妊娠届出数についても、2020年同様、減少傾向が続いている状況です。

婚姻件数については、2019年5月(令和元年)のいわゆる「令和婚」、2020年2月(令和2年2月)の「令和2年2月婚」の影響で増加が見られたものの、新型コロナウイルス感染症の流行が本格化し、減少傾向が続いています。そして、妊娠届出数も出生数も同様に減少となっております。さらに、婚姻件数が低調であるために、第一子出生の落ち込み(出生数の低下)も出てくるのではないかとの懸念があります。

そして、出会い数の変化について、出会いを探している未婚者のうち「変化なし」が6割、「新たな出会いが減少した又は非常に減少した」と回答した方が3割もいたのです!!

ポストコロナで、リモートワークが増え、対面での大人数での集まりが制限され、新たな出会いが減少していますが、今はスマートフォンで様々な活動ができる時代になりました。今までにはなかった新たなサービス・試みも生まれています。安心安全なものか見極めていただき是非活用していただきたいです。日本少子化対策機構では、独身の皆様の婚活も応援しています。

白書の主なポイント (AIDEM 人と仕事研究所より)
  • 総人口は、2021年で1億2,550万人。年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64歳)、65歳以上人口は、それぞれ1,478万人、7,450万人、3,621万人で、総人口に占める割合は、それぞれ11.8%、59.4%、28.9%
  • 感染症の影響が続く中、婚姻件数及び妊娠届出数は2020年同様に減少傾向がみられる。2021年の婚姻件数(速報値)は51万4,242組(対前年比4.3%減)、2020年は53万7,583組(同12.7%減)。2021年1月-7月の累計妊娠届出数は50万7,075件(同0.8%減)
  • 生活環境が変化する中で、新型コロナウイルス感染症拡大前(2019年12月)と比べると、20、30歳代では、他の世代より、「生活の維持、年収」「仕事」「結婚、家族」の不安が増しているのに加え、20歳代では「人間関係、社会との交流」の、30歳代では「子どもの育児、教育」の不安がそれぞれ増している傾向がみられる
  • 家事・育児時間について、男女ともに約20~40%が「増加した」と回答(増加したと回答した割合は、女性は男性の2倍近くに)。一方、テレワークの普及などにより、子育て中の柔軟な働き方が可能となったり、家庭内の家事・育児分担を見直すきっかけとなっている状況もうかがえる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次